基本のリジェクト理由/類似した素材

作品審査でのNGに、「多くの類似した素材です。」というNG理由が挙げられます。
(→全てのNG理由はこちらから見られます)

どういった状態なのか、またNGを防ぐためにはどうしたらいいか、具体的に見てみましょう。

 

「多くの類似した素材です。」とは

このNG理由は、
連続して撮影したカットや、同一被写体の微細な寄り引き・角度違いなど、セレクトが不十分な類似素材がアップされている

場合に通知されます。

見た目の同じような作品が検索結果に複数並んでしまうと、購入者の方にとって検索・閲覧がしづらくなり、購入の妨げにつながるおそれがあります。
そのため、PIXTAで類似と判断した素材についてはNGとさせていただくことがあります(類似素材が特に多い場合には、クリエイターご自身でベストなものをセレクトしていただくために、一旦該当素材すべてをNGとする可能性もあります)。

例えば、以下の3つの画像を見てみてください。

構図、テーマともに似たようなカットが続いており、ほぼ同じような画像という印象を受けます。
こういった画像をたくさん登録しても、購入には結びつきにくく、むしろ検索の妨げになってしまいます。

 

購入者目線で撮影・セレクトしよう

「多くの類似した素材」にならないためのポイントは、「購入者目線で撮影・セレクトを行うこと」、つまり、購入者の方から見て「あったらいいな」と思うバリエーションを厳選して登録することです。

以下は、購入者の方が「あったらいいな」と感じるバリエーションの例です。

 縦位置・横位置のバリエーション

例えば、Webサイトトップページのバナー用であれば横位置、雑誌の表紙であれば縦位置など、用途によって使いやすい構図は異なります。購入後にトリミングや背景の継ぎ足しによってある程度調整することも可能ですが、背景が均一の色でない場合など、調整が難しいケースもあるため、あらかじめ縦横両方のカットが登録されている方が、購入の機会は広がります。

バリエーション例
 
 寄りと引きのバリエーション

被写体の大きさは、購入者の方が後からトリミングによって多少調整することもできますが、「背景がもっと写っていて欲しかった」「全体が写ったものが欲しかった」「被写体が小さすぎるが、トリミングして拡大すると画質が悪くなり使えない」など調整では解決できないケースもあります。トリミングで調整できてしまう程度であれば不要ですが、寄り引きの極端なものは両方登録しておいたほうが良いでしょう。特に、購入者の方からも「被写体が中途半端なところで切れているために使えない。全体が写っているものはありませんか?」というお問い合せをよくいただきます。印象的な部分を効果的に切り取ることも重要ですが、併せて、メインの被写体の全体が写っているものも確実に押さえておくことをおすすめします。

 

バリエーション例(1)
バリエーション例(2)
 
 雰囲気が大きく変わるバリエーション

同一被写体、連続するカットなどでも、例えば、動作やシーンの前後、角度違い、表情違いなど、購入者から見て印象が異なる(=他のカットと代替できない)ものであれば、両方登録したほうが良いです。

 

バリエーション例(1)…シーンの前後
バリエーション例(2)…角度違い
バリエーション例(3)…表情違い
 

 

いかがでしたか?
購入者の方から見た「欲しい!」バリエーションのポイントを知って、ベストな素材を効率良くセレクトしてくださいね。

 

《その他のNG理由についてはこちらもご覧ください》
»こんなNGに気をつけよう/ピント
»こんなNGに気をつけよう/ブレ
»こんなNGに気をつけよう/ノイズ