売れるヒミツに迫る!! TOPクリエイターインタビュー | Ushicoさん編

Profile

Ushico(うしこ)
1978年千葉県出身。フリーフォトグラファー。雑誌やWebなど様々な媒体で活躍中。
PIXTAでは女性らしく柔らかな雰囲気のコンテンツが魅力で、購入者のジャンルを問わず、幅広い支持を集める。Ushicoというクリエイター名は、ペットのウサギの名前「Ushioくん」から。

今回はUshicoさんへのインタビュー。ストックフォトを始めたきっかけから、ストック制作の極意までいろいろと聞いてきました。

歴代売れ筋TOP10やお気に入り作品の紹介など、PIXTAサイト内では見られないコンテンツも満載です!

新しい働き方へのチャレンジ

PIXTAに登録したのは2010年の2月頃でちょうど30歳を越えたころです。
私自身、PIXTAを始める前はライツマネージドなど高価格帯のストックフォトしか知らなかったのですが、こんなふうに、プロ・アマ関係なく参加できる、低価格・投稿型のストックフォトサイトがある事を知り、すぐに登録しました。

その頃ちょうど結婚や出産も意識し、将来的に少し働き方を変えたいなと思い始めていた時期だったので、ストックフォトで定期的に収入を得られることにすごく魅力を感じました。ある程度コンテンツを担保しておけば、出産や育児で仕事ができない時期でも、いくらかの収入が見込めるかなと考えたのも理由のひとつです。

カメラマンとしての働き方の点でも、今まではクライアントさんから依頼を受ける、受注型の仕事だけでしたが、ストックの「自分のペースで考えながら撮る仕事の仕方」も楽しそう!と思えたのもPIXTAを始める大きなきっかけでした。

精神的な安心感が得られました

PIXTAをやっていて良かったなと思うのは、たとえ仕事が来なくても、自由に自分で撮影を入れることができることです。

フリーランスなので、撮影の予定が入っていても、依頼先の事情でスケジュールがキャンセルになったり、延期になったりすることはよくありますし、お仕事をもらっていた媒体が無くなってしまったら、仕事が急に減ってしまう事もあります。なので、忙しいときと暇なときの差も激しいし、
収入にも波があり不安なときもあります。

でも、ストック制作をやっていれば、空いた日に撮影を入れられるので時間を有効に使えますし、
撮影したら撮影した分、安定した収入にもつながります。そういった「精神的に安心感が得られたこと」がPIXTAをやり始めて一番良かった点ですね。

あとは暇なことがとても苦手なので、自分の意志で忙しくできるのも嬉しいです。

歴代コンテンツの売り上げTOP10!!

(※○の部分を順にクリックしていただくと、1位~10位までのコンテンツがご覧いただけます。)

歴代の売れ筋作品はこのような感じです。TOP10に入ってきているこのあたりの作品は、結構前に撮ったコンテンツが多いので、今はもう撮影できないモデルさんがほとんど(泣)。この時モデルになっていただいた方も、学校を卒業したり、結婚したりでモデルを辞めてしまってますね。最近では良いモデルさんを見つけたら、いなくなる前に何回か撮っておく!というのも大事ことだなと思ってます。

TOP10だけ見ても色んなシーンがありますが、これらは売れた写真のほんの一部で、日々売れていく写真は本当に幅広くバリエーションに富んでいます。販売履歴を見ていると、やはりいろいろなコンテンツをまんべんなく撮ることが大事だなと思います。

お気に入りの作品

私は仕事で経験したことのあるものを撮ることも多いんですが、やっぱりライバルがいないもの、ありそうでなかったニッチなもの等を探して撮るのが、売れると嬉しいし、撮っていても楽しいんです。

売れ筋を狙っていくことはもちろん大事ですが、自分の環境や得意な事、普段の仕事の知識、
アイデアを活かしたり、その時の自分にしか撮れないシチュエーションを撮っていくことも、
最終的には売り上げにつながっていくのではないかと思っています。

以下は、たくさんあるコンテンツの中のお気に入りです。売れ筋ではないのですが思い入れのある作品ばかりです。

(※○の部分を順にクリックしていただくと、コンテンツがご覧いただけます。)

No. 1541356

このようにモデルさんやスタッフのアイデアで、予定していなかったちょっと遊びのある撮影を交えたりすることも良くあります。冗談で笑いながら撮ったものが意外と売れてびっくり!もちろん「探偵」というタグも入れています。

No. 2798401

これは子供のモデルさんが、木に登って遊んでたところを逃さず撮影!事前に考えて指示して撮ったカットより、こういう自然体な写真の方がいっぱい売れちゃうこともよくあります。

No. 1430948 No. 6599643

この2枚の赤ちゃんは同じモデルさんです。作品には撮影日も付いてるので、成長を見てほっこりしちゃいます。

No. 3485007

ブライダルの仕事を長くやっているので、今まで見て来た感動シーンをピクスタで再現したい!って気持ちがあります。このときはお母さん役のモデルさんが「娘の結婚式を思い出してウルウルされてていい雰囲気でした。

No. 4118335

新婚で新居を探していて、不動産屋さんにお世話になっていた時期に思いついたカットで、引っ越す前の新居で撮影しました。自分の生活や身の回りで起こった事をすかさずピクスタのネタに。コレが売れると新居探してたときの思い出が蘇ります(笑)

No. 4711721

ペットのUshio君です。何点かピクスタにアップしているのですが全く売れず。やっぱりぶちぶちでぶさいくで、しかも何の生き物なのかよく分からないせいだと思います…。でもこの写真一枚売れたんです!そのときはめちゃくちゃテンション上がりました(笑)

No. 1860537

これは、タイに旅行に行ったときに撮った象さんです。旅行のスナップが売れるって人物作品が売れるのとまた全然違う嬉しさがあるし、旅行の事も思い出します。

私がPIXTAで成果を上げられた理由

私がPIXTAの撮影で効率よく成果をあげてこられた大きな理由のひとつは、
仕事での構図やバリエーションに対する経験の積み重ねがあったことだと思います。
一口にカメラマンと言ってもいろいろで、1つのジャンルに特化したお仕事をされている人も多いですが、
私の場合、毎日バラバラなバリエーション豊かな内容の仕事をしています。

写真の扱いも、ポスターやページ裁ち落としで大きく扱われることもあれば、
編集ページの小さなカットやキリヌキ、ウェブと様々。
デザインが事前に組まれていてラフ通りに撮影する事もあれば、
デザインがちゃんと決まっておらず、後でどうにでもなるようになるべくいろいろ撮っておいて欲しい、という事も多いです。

この「後でどうにでもなるようにいろいろ撮っておく」というところが、
ストックフォトではとても大事なところです。

このいろいろとは、縦、横、寄り、引き、右振り、左振り、右寄せ、左寄せでのコピースペース、キリヌキ、正方形や丸や長細いトリミング…etc
さらに被写体同士(複数の人、人と物、人と場所etc)のバリエーションもできる限りの事をします。

普通だったらカメラで撮った状態の、四角形のフォーマットの中での写真の完成度ばかりを大事に思ってしまいますが
ストックフォトでは写真がそのままの画角で使われる事は稀なことだと思います。

【Ushicoさんコンテンツの使用事例】

https://pixta.jp/photo/5743541※こちらの素材は、PIXTAのイベント配付用チラシに使用させていただきました。
横位置の写真ですが、右端を切ってほぼ正方形で使っています(チラシサイズはA4縦長サイズ)

クオリティが高いことももちろんですが、右側にスペースを作ってあることで、
文字が載せやすく、とても使用しやすい素材でした。(PIXTAデザイン担当H)

ただ、もちろん撮ったそのままの状態で魅力的な写真であることも重要。
毎回違う現場でスピーディーに判断して、バリエーション豊かな良い写真を撮るのは簡単なことではなく、毎回反省です。

さらに引き出しを増やせるように、日頃から雑誌や電車内の広告などを、構図の参考として見るように心がけていますが、
その勉強も、すぐに撮影で実践してこそ身に付くもの。

どの仕事でもそうだと思いますが、間を空けてしまうと勘が鈍ってしまうものなので、コンスタントに撮影をし続けるのも大事だと思っています。
まだまだ撮っていないシーンはいくらでもあるし、これからも引き続き定期的に撮影を続けて行きたいと思っています。

今回でTOPクリエイター密着(Ushicoさん編)は終了になります。ありがとうございました!

次回は、新たなクリエイターさんに密着取材。お楽しみに!